医薬品大手のバイオジェン(@BIIB/U)が買収を検討しているもようだ。ヘルスケア専門ニュースの米STATが13日に伝えたもので、ゴールドマン・サックスの協力を受けているという。
　バイオジェンを巡っては、足元で逆風が続いている。アルツハイマー病治療薬の販売価格を従来計画の半分に引き下げたほか、メディケア(公的医療保険)の適用対象として大きな制限を受ける可能性が高い状況だ。昨年末には「韓国サムスングループに身売りを申し入れた」と報じられたばかりでもある。
　こうしたなか、ミシェル・ヴォナッソス最高経営責任者(CEO)は同日、アナリスト向けのカンファレンスコールで「EPSと純利益を守るため、さまざまな手段を講じる」と訴えた。具体案は示さなかったものの、「戦術的、短期的な手段にとどまらず戦略的なオプションもある」と説明、買収による成長の確保も視野に入れているもようだ。
　バイオジェンは5億ドル規模のコスト削減に取り組む方針を表明済み。アルツハイマー病治療薬の販売が不調なことに加え、主力の多発性硬化症治療薬分野でジェネリック医薬品にシェアを脅かされていることなどが理由だ。


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