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2022/01/27 13:05

FOMC後に金利が上昇、市場は年5回の利上げを織り込みへ 無料記事

 米連邦準備理事会(FRB)が26日に3月の利上げを示唆した後、米国の金利が上昇している。金融政策動向に敏感な2年債利回りが1.15%(↑0.13ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが1.86%(↑0.09ポイント)に上った。
 パウエルFRB議長のコメントが債券市場で「タカ派的」と受け止められた格好。パウエル氏はFOMC後の会見で、インフレの抑制を約束し、「雇用を損なわずに金利を引き上げる余地はかなりあると思う」と明言。インフレ動向については、依然として上向きであり、長引く恐れや上昇ペースが加速する恐れがあると懸念した。そうした仮定を「ベースケースではない」としつつも、それらリスクに対応するための姿勢を維持する考えを示している。
 こうしたなか、米短期金融市場では利上げ(0.25%)回数について年5回を織り込み始めている(FOMC前に織り込んでいた回数は約4回)。FF金利先物動向に基づいてCMEグループが算出する「Fed Watchツール」によると、今年12月FOMC時点の政策金利予想は、「1.25〜1.50%(利上げ5回)」が33.5%で最も高い。次に「1.00〜1.25%(利上げ4回)」が25.6%、「1.50〜1.75%(利上げ6回)」が22.2%となっている。


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