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2022/06/09 14:43

カーニバル6%安、クルーズ需要悪化の恐れを調査会社が指摘 無料記事

 8日のNY株式市場では、クルーズ船運営銘柄の下げが目立った。カーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が前日比6.17%安の12.93ドル、ロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が5.13%安の53.83ドル、ノルウェージャン クルーズ ライン(@NCLH/U)が4.66%安の15.15ドルと軒並み急落している。マクロ経済の減速に伴い、クルーズ需要の悪化が警戒されている格好だ。
 調査会社のBofAグローバルリサーチによると、これらクルーズ運営3社のチケット価格が5〜6月に下落した。5月と比べて1〜3%ほど安くなっており(うちカーニバルが最大の下落率で約2.6%安)、23年分、24年分のチケットについても、価格がやや軟調に転じているという。
 アナリストは「この統計に基づくと、多くのクルーズ会社が言及している“強い予約動向”は陰りつつあるようだ。カーニバルが今月下旬に最新の決算発表をする際、この点が焦点になるとみられる」とコメント。「これはクルーズ業界に固有のものだと思われる。コロナ禍の逆風がまだ続くこと(=クルーズ乗船にまだ検査が必要なこと)、クルーズ運航能力の継続的な増加、クルーズ初心者を惹きつけることが難しいこと――などが影響している」と分析し、クルーズ船運営銘柄に対する慎重姿勢を改めて示した。


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