2022/07/22 13:49
2Q上振れのテスラ10%高、下期の供給問題改善に期待感
21日のNY株式市場では、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が前日比9.78%高の815.12ドルと急伸して取引を終えた。足元の成長ペースが想定ほど鈍化していないことが好感されている。
前日引け後に発表された第2四半期(4〜6月)決算は、42%増収・98%増益という結果で収益ともに市場予想を上回った。自動車部門の売上高は43%増の146億200万ドルに拡大。納車台数の増加(27%増の25万4695台)や販売価格の引き上げなどが寄与している。ただ、原材料の高騰などで、自動車部門の粗利益率は27.9%(↓0.5ポイント)に低下した。
「サプライチェーン地獄」をここ数年経験してきたテスラだが、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は下半期に状況が改善すると楽観。「最も重要なのは、6月にフリーモント工場と上海工場の両方で記録的な生産台数を達成したことだ。その結果、今年の下半期は(生産の)記録を塗り替える可能性がある」と期待した。会社側は今年の納車台数に関し、例年の「50%増」を目指す方針を維持している。
テスラの業績に関し、ウェドブッシュなど一部のブローカーは「ベルリン、テキサス、上海の工場で生産問題に直面していることを踏まえると、想定よりも良いガイダンスだった」との見方を示した。引き続き1000ドル余りの目標株価を維持する向きが多い。このほか、「マージンの極端な悪化か、ベルリンやテキサスの新工場で新たな成長の証拠がみつかるまで、株価に大きな変動はない」との見解もあった。
テスラはまた、上海工場が数週間閉鎖した際、流動性懸念で保有現金を増やすため、保有ビットコインの約75%を売却した(=法定通貨に交換した)。21年初には、15億ドル相当のビットコインを購入したと公表していた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
前日引け後に発表された第2四半期(4〜6月)決算は、42%増収・98%増益という結果で収益ともに市場予想を上回った。自動車部門の売上高は43%増の146億200万ドルに拡大。納車台数の増加(27%増の25万4695台)や販売価格の引き上げなどが寄与している。ただ、原材料の高騰などで、自動車部門の粗利益率は27.9%(↓0.5ポイント)に低下した。
「サプライチェーン地獄」をここ数年経験してきたテスラだが、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は下半期に状況が改善すると楽観。「最も重要なのは、6月にフリーモント工場と上海工場の両方で記録的な生産台数を達成したことだ。その結果、今年の下半期は(生産の)記録を塗り替える可能性がある」と期待した。会社側は今年の納車台数に関し、例年の「50%増」を目指す方針を維持している。
テスラの業績に関し、ウェドブッシュなど一部のブローカーは「ベルリン、テキサス、上海の工場で生産問題に直面していることを踏まえると、想定よりも良いガイダンスだった」との見方を示した。引き続き1000ドル余りの目標株価を維持する向きが多い。このほか、「マージンの極端な悪化か、ベルリンやテキサスの新工場で新たな成長の証拠がみつかるまで、株価に大きな変動はない」との見解もあった。
テスラはまた、上海工場が数週間閉鎖した際、流動性懸念で保有現金を増やすため、保有ビットコインの約75%を売却した(=法定通貨に交換した)。21年初には、15億ドル相当のビットコインを購入したと公表していた。
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