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2022/05/12 08:41

米国株大引け概況(詳報):ダウ5日続落、ナスダックも安い 無料記事

 11日のNY株式市場は、金融引き締めへの警戒感が続くなかで売られる展開。主要指標のダウ平均は前日比326.63ドル(1.02%)安の3万1834.11ドルと5日続落、ナスダック総合指数は373.43ポイント(3.18%)安の1万1364.24ポイントと反落して取引を終えた。
 米消費者物価指数(CPI)上昇率の高止まりが重荷。4月は前年同月比8.3%と市場予想(約8.1%)を上回った。3月の8.5%からはやや減速したものの、インフレが当面収まらない可能性が示されたことを受け、金融当局による引き締めが続くとの見方が強まった格好だ。また、アトランタ連銀のボスティック総裁が「インフレが高止まりした場合、経済成長を抑制する水準まで政策金利を引き上げることもあり得る」と述べたことも売りを誘った。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち8業種が下落。なかでも、大型グロース株を中心に情報技術セクターの下げが目立つ。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.49%安に沈んだのをはじめ、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が5.18%安、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が3.49%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.32%安と売られた。このほか、電気自動車メーカーのテスラ(@TSLA/U)が8.26%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.20%安と値を下げている。
 一方、エネルギーセクターは上昇した。米原油先物相場が3日ぶりに反発したことが好感され、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が2.08%、1.48%ずつ買われている。


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