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2022/05/17 10:04

5月のNY連銀製造業指数は下振れ、プラス24.6→マイナス11.6に低下 無料記事

 米ニューヨーク連邦準備銀行(NY連銀)は16日、5月の製造業景気指数(季節調整済み)を発表し、前月(24.6)を36.2ポイント下回るマイナス11.6に低下したことを明らかにした(調査は2〜9日に実施)。4月に予想以上に回復したものの、5月は市場予想(約15)以上に悪化した格好だ。景気の拡大・縮小の分岐点(ゼロ)を改めて下回っている。
 個別指標も急速に悪化。「新規受注」がマイナス8.8(↓33.9)、「出荷」がマイナス15.4(↓49.9)、「受注残高」が2.6(↓14.7)と総じて低下した。「配送時間」は20.2(↓1.6)と短期化し、「在庫」も7.9(↓5.7)に下がっている。このところ注目されている投入価格と販売価格も、それぞれ73.7(↓12.7)、45.6(↓3.5)に低下した。
 一方、6カ月先の見通しを示す将来指数はやや改善。18.0(↑2.8)に上向いた。
 毎月15日前後に発表されるこの統計は、米サプライマネジメント協会(ISM)の製造業景況感指数(PMI)やフィラデルフィア連銀の製造業景況指数などと同様、製造業の景況感を表し、景気動向の先行指標とされる。PMIと異なり、ゼロが景気の拡大・縮小の分岐点。NY連銀が行うこの調査では、管轄地区内(NY州)の製造業幹部(主に社長またはCEO)約200人を対象に実施し、その回答から指数を計算する(02年に調査開始。調査データは01年7月から)。


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