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2021/12/28 13:07

S&Pグローバル:IHSマークイットとの合併絡みでキュージップを売却へ 無料記事

 格付け・金融情報サービス大手のS&Pグローバル(@SPGI/U)は27日、金融情報サービスの同業IHSマークイット(@INFO/U)との合併に向け、複数事業を売却すると発表した。証券識別コードを手掛けるキュージップ(CGS:CUSIP Global Services)事業をファクトセット・リサーチ・システムズ(@FDS/U)に19億2500万ドルで売却するほか、IHSマークイットの(化学製品に関する価格データ・分析を提供する)ベースケミカル事業をニューズコープに2億9500万ドルで譲渡することを明らかにしている。今年8月には、ニューズコープがIHSマークイットの石油価格情報サービス事業を11億5000万ドルで購入することで合意したばかりだ。
 譲渡対象のキュージップは、金融商品識別コードのデータベースを独占的に運営する企業。米国・カナダで発行された有価証券向けのCUSIPコード、その海外拡張版のCINSコードなどを提供している。
 S&Pグローバルは20年11月末、IHSマークイットを株式交換を通じて吸収合併すると発表した(22年第1四半期の手続き完了を予定)。IHSマークイットの企業価値を約440億ドル(48億ドルの純負債を含む)と算定している。今年5月には、独禁当局からのフィードバックを踏まえ、資産売却を検討していることを明らかにしていた。
 独禁当局の審査プロセスをさらに控えているものの、S&Pグローバルは現在、同合併が来年第1四半期に完了すると想定している。なお、規制当局とは、同合併案を承認する条件の一つとしてレバレッジド・コメンタリー・データ(LCD)事業などを売却することも約束した(同売却契約の締結は合併完了後の可能性がある)。


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