23日のNY株式市場では、ファッションディスカウンターのTJX カンパニー(@TJX/U)が前日比4.21％安の62.50ドルと急落して取引を終えた。足元の業績が下振れたことが嫌気されている。アパレル販売の同業他社も連れ安し、ロス・ストアーズ(@ROST/U)が4.58％安と売られたほか、前日に市場予想を上回る業績を発表した百貨店大手のメイシーズ(@M/U)も5.24％安と大幅続落で引けた。
　この日発表されたTJXの第4四半期（2021年11月〜22年1月）決算は、売上高が前年同期比26.60％増の138億5436万ドル、純利益が同2.88倍の9億4020万ドルに拡大するという結果だが、売上高、希薄化後EPS（0.78ドル）はともに市場予想（それぞれ約142億1700万ドル、約0.89ドル）を下回った。
　年末商戦にもかかわらず、販売結果がふるわなかった格好。オミクロン株の感染急増により、店舗の一時閉鎖や客足の減少に見舞われたことが逆風になった（会社側はこの要因で22年度に14億5000万〜16億1000万ドルの売り上げを失った可能性があると推定）。また、運賃コストや賃金コストの上昇で利益率も低下している。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。