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2022/07/28 10:57

2Q上振れでエンフェーズ・エナジー18%高、欧州事業が好調 無料記事

 27日のNY株式市場では、太陽光発電向けマイクロインバーターとバックアップストレージを手掛けるエンフェーズ・エナジー(@ENPH/U)が前日比17.89%高の254.77ドルと急騰して取引を終えた。足元の好業績が刺激材料となっている。
 前日引け後に発表された第2四半期(4〜6月)決算は、売上高が前年同期比67.75%増の5億3019万ドル、純利益が同95.61%増の7697万ドルに拡大するという好結果で、売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP、1.07ドル)ともに市場予想(それぞれ約5億588万ドル、約0.85ドル)を上回った。全体の粗利益率は40.4→41.3%(↑0.9ポイント)に上向いている。
 市場が注目したのは、欧州事業の好調。オランダとドイツでの力強い成長にけん引され、欧州事業が69%増収を記録した。天然ガス価格の高騰が追い風になり、消費者が太陽光発電にシフトした形。会社側は「この地域では、エネルギー価格の上昇だけでなく、EVの増加や天然ガス不足によるホーム電化需要が高まっている」と背景を説明し、今年下期により多くの欧州エリアで同社のIQバッテリーを導入する方針を示している。
 Badri Kothandaraman最高経営責任者(CEO)は地域別売上構成が急速に変化していることを指摘。現在は米国が全体の8割(海外2割のうち大部分は欧州)を占めているが、「おそらく今後2年以内に50:50に近づく」との見解を示した。


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