13日のNY株式市場では、ネット証券最大手のチャールズ・シュワブ(@SCHW/U)が前日比4.70％高の83.83ドルと急反発して取引を終えた。有力ブローカーが強気の投資判断を下したことが支援材料だ。
　モルガン・スタンレーは最新リポートで、チャールズ・シュワブを「トップピック（最も強い買い推奨）」に指定し、「オーバーウエイト」の投資判断と132ドルの目標株価を継続した。
　今回の強気判断は、「金利上昇が追い風になる」との見方に基づくもの。「株価の大きな出遅れは驚きであり、金利敏感な同銘柄がファンダメンタルズから乖離している」との見解を示した。（銀行と異なり）クレジットリスクがない上、魅力的な成長見通しもあるという。
　チャールズ・シュワブは　子会社を通じ、証券仲介業務、銀行業務、資産管理業務、金融アドバイザリー業務を手掛ける。顧客資産は8兆1400億ドル、証券口座数は3320万件、銀行口座数は160万件に上る（2021年末時点）。収入のうち45％を金利差から獲得。証拠金貸付や現金スイープ（自動入出金）で稼ぐ一方、19年10月に株式取引の手数料を無料化すると発表している。20年10月には、同業TDアメリトレード(AMTD)を株式交換で買収した。


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