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2022/02/04 09:12

スナップの株価が乱高下、3日は24%安で引け後に50%超の急騰 無料記事

 ソーシャルメディア企業大手の株価が決算の発表前後で乱高下している。3日のNY株式市場では、カメラアプリ大手スナップ(@SNAP/U、@SNAP/UA)が前日比23.60%安の24.50ドルと急落したが、引け後のアフターマーケットでは終値比58.41%高の38.81ドルと急騰した(日本時間で4日午前9時10分時点)。
 この日急落した主因は、SNS大手メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック、@FB/UA)の足元業績や見通しが下振れたこと。TikTokとの競争激化などにも言及したため、他のソーシャルメディア株(スナップ、ピンタレスト、ツイッターなど)も連れ安していた。
 一方、引け後に発表されたスナップの第4四半期(10〜12月)決算は、市場予想を上回る内容。売上高が前年同期比42.41%増の12億9788万ドルに拡大するなか、純損益が2255万ドルの黒字に転換するという結果で(前年同期は1億1309万ドルの赤字)、売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP、0.22ドル)ともに市場予想(それぞれ約12億200万ドル、約0.11ドル)を上回った。会社側は第1四半期(1〜3月)の売上高を「10億3000万〜10億8000万ドル」と予想し、こちらも市場予想(約10億1000万ドル)を上回っている。
 メタと同様、アップルによるiOSの(プライバシー分野の)変更がターゲティング広告の測定に響いたはずだが、スナップのデレック・アンダーソン最高財務責任者(CFO)は「iOSの変更から予想よりも早く回復している」と主張。「スナップは自社製品でプライバシーを確保するよう注意を払っていたため、iOSの変更で引き起こされる変化が他社と異なる可能性が高い」と述べた。とはいえ、「広告パートナーが新たな測定ソリューションを信頼するまでには、最低であと2、3四半期はかかるだろう」と補足している。


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