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2022/02/03 10:42

4Q下振れなどでメタが引け後23%安、他のソーシャルメディア株も急落 無料記事

 2日のNYアフターマーケットでは、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(元フェイスブック、@FB/UA)が終値比23.05%安の248.55ドルと急落した(通常取引は前日比1.25%高の323.00ドルで終了)。足元業績や見通しの下振れが嫌気されている。
 引け後に発表した第4四半期(10〜12月)決算は、売上高が前年同期比19.94%増の336億7100万ドルに伸びる一方、純利益が同8.32%減の102億8500万ドルに縮むという結果で、売上高が市場予想(約334億3300万ドル)を上回る半面、希薄化後EPS(3.67ドル)が市場予想(約3.84ドル)を下回った。ユーザーの伸びも鈍化し、昨年末時点の「フェイスブック」月間アクティブユーザー(MAUs)は4%増の29億1000万人にとどまり、市場予想(約29億5000万人)を下回っている。
 今後の見通しも慎重姿勢。会社側は22年第1四半期の売上高を「270億〜290億ドル(前年同期比で3〜11%増)」と予想したが、市場予想(約15%増の約302億ドル)を下回った。その背景として、アップルによるiOSの(プライバシー分野の)変更がターゲティング広告の測定に響いたこと、コストインフレやサプライチェーン問題などマクロ経済の問題で広告主の予算に悪影響があること――などに言及している。また、「ニュースフィード」や「ストーリー」ほど多くの収益を生まない「リール」などの製品に軸足を移していることのマイナス影響もあると補足した。
 フェイスブックの業績が悪化した影響は、他のソーシャルメディア株にも波及。2日引け後に画像収集アプリのピンタレスト(@PINS/UA)が終値比9.70%安の24.68ドル、カメラアプリ大手のスナップ(@SNAP/UA)が17.31%安の26.52ドル、ソーシャルメディア大手のツイッター(@TWTR/UA)が7.56%安の33.75ドルと軒並み売り込まれた。また他のIT大手も売られ、3日の決算発表を控えるアマゾン・ドット・コム(@AMZN/UA)、すでに決算を発表したマイクロソフト(@MSFT/UA)もそれぞれ3%超、1%超ずつ下落している。


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