米半導体大手のインテル(@INTC/U)はこのほど、子会社のインテル・アジア・パシフィック・リサーチ・アンド・デベロップメントを通じ、IC設計の蘇州順芯半導体有限公司に出資した。順芯半導体は23日、新たな出資企業にインテル・アジア・パシフィックが加わり、登録資本金が約200万人民元（約3610万円）、6.31％拡大したと発表している。27日付上海証券法報などが報じた。
　順芯半導体は2007年7月の設立。高性能、低消費電力、低コストのオーディオデジタル・アナログ混合信号ICを専門としている。オーディオA/Dコンバータ（ADC）、D/Aコンバータ（DAC）、コーデック、コーデック＋デジタル・シグナル・プロセッサー（DSP）の人材をコアチームに抱える。デジタル・アナログコンバーター、アナログ・デジタル変換、チップアレー、デジタルオーディオ、オーディオ出力などの分野に注力し、19件の特許を保有する。
　インテルは先月、四川省・成都工場の生産拡大計画がバイデン政権に拒否されたと報じられたばかり。これに対しインテルは声明で、半導体の供給不足対策として「別の解決策」を示唆していた。
　なお、インテルは先週、中国に陳謝している。仕入れ先の部品メーカーに新疆ウイグル自治区から調達した製品などを使わないよう通知したことについて、「中国の顧客やパートナー、市民に迷惑をかけたことを深くお詫びする」とコメントした。


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