29日のNY株式市場では、医薬品大手のイーライリリー(@LLY/U)が前日比3.95％高の230.36ドルと4営業日ぶりに反発して取引を終えた。ブローカーの格上げが好感されている。
　ブローカーのシティグループは最新リポートで、投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げた上で、目標株価を210→265ドル（↑26％）に上方修正した。株価が先月以来約15％下落するなか、バリュエーションの面で魅力的だと主張している。
　また、アルツハイマー型認知症(AD)治療薬の開発にも楽観的。同新薬候補の「ドナネマブ(Donanemab)」について、治験に成功し、来年末にかけて米国食品医薬品局(FDA)が承認すると期待した。ドナネマブの承認過程と商業展開については、競合するバイオジェン(@BIIB/U)の新薬「aducanumab（アデュカヌマブ）」よりスムーズになると見込んでいる。


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