2022/01/19 12:56
金利の上昇基調が加速、市場は年4回以上の利上げを予想か
今週25〜26日の連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、連休明け18日のNY市場では金利の先高感が急速に強まった。債券が総じて売られ、政策金利の動きに敏感な2年債利回りが1.03%(↑0.07ポイント)、住宅ローン金利などに影響する10年債利回りが1.87%(↑0.09ポイント)に急上昇。ともに2020年初旬以来の高水準をつけている。
昨年12月のFOMC時点では、利上げ(0.25%)回数が3回程度と予想されていたが、現在は4回を予想する向きが増えた上、4回を超える可能性も取り沙汰されている。18日付CNBCが専門家の話として伝えたところによると、「FRBが1月に予想外の利上げを行う可能性」、「3月に予想された0.25%でなく、0.50%の利上げを行う可能性」などタカ派寄りの予想が飛び交っているという。
なお、CMEグループの「Fed Watchツール」によると、1月FOMCで利上げされる確率は8.1%と低く、3月FOMCで0.25%利上げされる確率が86.1%に達する一方、0.50%利上げされる確率が7.5%にとどまった。今年12月FOMC時点の政策金利予想は、最も高い「1.00〜1.25%(利上げ4回)」が31.3%、次に高い「1.25〜1.50%(利上げ5回)」が29.0%となっている。
このところ、金融当局の関係者からはタカ派寄りのコメントが相次いだ。例えばセントルイス連銀のブラード総裁は「2022年に利上げが4回必要だと思っている」とコメント。またウォーラーFRB理事も先週末14日、「3回の利上げが良い基準になるが、インフレ動向に応じてそれより少なくなる可能性も、5回になる可能性もある」と述べている。
BMOキャピタル・マーケッツのストラテジストによると、市場で注目されている10年債利回りが「いつ2%の大台に達するか」は来週FOMCの内容によるもよう。遅かれ早かれ1月FOMC〜3月FOMCの間のどこかで2%を超えると想定しているものの、(債券の押し目買いが入るため)今年上半期に2.00〜2.25%あたりで上昇基調が鈍化すると見込んでいるという。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
昨年12月のFOMC時点では、利上げ(0.25%)回数が3回程度と予想されていたが、現在は4回を予想する向きが増えた上、4回を超える可能性も取り沙汰されている。18日付CNBCが専門家の話として伝えたところによると、「FRBが1月に予想外の利上げを行う可能性」、「3月に予想された0.25%でなく、0.50%の利上げを行う可能性」などタカ派寄りの予想が飛び交っているという。
なお、CMEグループの「Fed Watchツール」によると、1月FOMCで利上げされる確率は8.1%と低く、3月FOMCで0.25%利上げされる確率が86.1%に達する一方、0.50%利上げされる確率が7.5%にとどまった。今年12月FOMC時点の政策金利予想は、最も高い「1.00〜1.25%(利上げ4回)」が31.3%、次に高い「1.25〜1.50%(利上げ5回)」が29.0%となっている。
このところ、金融当局の関係者からはタカ派寄りのコメントが相次いだ。例えばセントルイス連銀のブラード総裁は「2022年に利上げが4回必要だと思っている」とコメント。またウォーラーFRB理事も先週末14日、「3回の利上げが良い基準になるが、インフレ動向に応じてそれより少なくなる可能性も、5回になる可能性もある」と述べている。
BMOキャピタル・マーケッツのストラテジストによると、市場で注目されている10年債利回りが「いつ2%の大台に達するか」は来週FOMCの内容によるもよう。遅かれ早かれ1月FOMC〜3月FOMCの間のどこかで2%を超えると想定しているものの、(債券の押し目買いが入るため)今年上半期に2.00〜2.25%あたりで上昇基調が鈍化すると見込んでいるという。
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