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2022/03/11 12:33

米SECが中国企業5社リストアップ、監査状況を検査 無料記事

 米証券取引委員会(SEC)は10日、「外国企業説明責任法(HFCAA)」に基づき、中国企業5社をリストアップした。これら5社は監査状況の検査を3期連続で受け入れない場合、上場廃止となる可能性がある。
 リストアップされた5社は、百済神州(ベイジーン:6160/HK、@BGNE/U)、百勝中国HD(ヤム・チャイナ・ホールディングス:9987/HK、@YUMC/U)、和黄医薬中国(ハチメド・チャイナ:13/HK、@HCM/U)、再鼎医薬(ザイ・ラボ:9688/HK、@ZLAB/U)、盛美半導体(ACMリサーチ:@ACMR/U)。SECによると、5社は3月29日までに不服申し立ての機会が与えられる。
 この発表を受け、10日の米株市場では中国銘柄などで構成される「ナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数」が前日比10%安と急落。世界金融危機以降で最大の下落率を記録している。
 2020年に可決された「外国企業説明責任法(HFCAA)」は、米規制当局が3年連続で該当企業の会計を監査できない場合、SECが同ADR銘柄の取引を禁止し、米国で上場廃止とすることを認めている。今回のケースでは、リストアップされた5社はまだ上場廃止手続きに移行していない。SECのゲンスラー委員長によると、「時計の針」は昨年から開始。該当企業が上場廃止となるのは、最も早くて2024年(21年から3年後)になるという。


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