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2022/07/22 12:45

SNS・オンライン広告銘柄が引け後に下落、スナップ決算に警戒感 無料記事

 21日のNYアフターマーケットでは、画像・動画投稿アプリ「スナップチャット」を手掛けるスナップ(@SNAP/UA)が終値比26.79%安の11.97ドルと急落したほか、広告収入に依存する同業他社も連れ安した。画像収集アプリのピンタレスト(@PINS/UA)が同6.45%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/UA)が4.68%安、ツイッター(@TWTR/UA)が2.05%安、動画投稿サイト「ユーチューブ」を手掛けるアルファベット(@GOOGL/UA)が2.86%安と売られている。アドテク業界にも影響が及び、トレードデスク(@TTD/UA)が6.55%安、マグナイト(@MGNI/UA)が5.00%安と値を下げた。
 マクロ経済が減速するなか、広告費収入ビジネスの伸び鈍化や競争激化が警戒された格好。スナップがこの日引け後に発表した第2四半期(4〜6月)決算は、売上高が前年同期比13.11%増の11億1090万ドルと伸び悩み、純損失が4億2206万ドルに膨らむという結果で(前年同期は1億5166万ドルの純損失)、売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP、マイナス0.20ドル)ともに市場予想(それぞれ約11億4300万ドル、約マイナス0.05ドル)を下回った。すでに5月下旬時点で経営トップから「収益目標を達成できない」と警告され、これによりアナリストの市場予想が「約16%増収」に下がっていたにも関わらず、再び下振れた格好となる。
 会社側は業績下振れの主因として、オンライン広告の需要鈍化を指摘した。マクロ経済の逆風、プラットフォームポリシー変更(アップルのiOSプライバシー機能の変更)、TikTokなどとの競争激化が重なり、マーケター側が支出を引き下げているという。先行き不透明感を踏まえ、第3四半期(7〜9月)ガイダンスを設定しなかった。
 今後はスナップの問題が企業独自の問題か、セクター全体の問題かを見極めることになる。ツイッターが22日寄り前に最新決算を発表するほか、来週26日、27日にはアルファベット、メタの発表も続く予定だ。


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