詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/03/23 08:42

米国株大引け概況(詳報): 反発、IT株・グロース株に買い 無料記事

 22日のNY株式市場は、年初から軟調だったIT株・グロース株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比254.47ドル(0.74%)高の3万4807.46ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が270.36ポイント(1.95%)高の1万4108.82ポイントとそろって反発して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も50.43ポイント(1.13%)高の4511.61ポイントと買われ、200日移動平均線(4473)を上回っている。
 15〜16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過した後、先行き不透明感の後退で投資家心理の改善が続く格好。投資家心理を表すとされるVIX指数(恐怖指数)はFOMC後に30台を割り込み、緩やかな低下基調が継続している。一方、金融当局者のタカ派的な発言で債券が連日で売られ、2年債利回りと10年債利回りはそれぞれ2.16%(↑0.04ポイント)、2.38%(↑0.09ポイント)に上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、エネルギーを除く10業種が軒並み上昇。なかでも大型ハイテク株が含まれる一般消費財、コミュニケーション、情報技術の3セクターが高い。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が7.91%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.08%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.10%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.77%高と値上がりした。テスラについては、ドイツの新工場が稼働したことが好感されている。このほか、第3四半期(12月〜2月)決算が上振れたスポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)も2.23%上昇した。グロース株も買われ、「破壊的イノベーション」銘柄への投資で有名なARKイノベーションETF(@ARKK/U)は4.67%高と反発している。
 金融セクターも上げが目立つ。バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)とウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)がそれぞれ3.13%、4.40%ずつ上昇した。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース