詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/08/13 08:40

米国株大引け概況(詳報): 小幅高、ダウ平均とS&P500が連日で最高値 無料記事

 12日のNY株式市場は、大型IT銘柄を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比14.88ドル(0.04%)高の3万5499.85ドルと小幅ながら3日続伸したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が51.13ポイント(0.35%)高の1万4816.26ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500も0.30%高の4460.83ポイントと強含み、ダウ平均とともに連日で最高値を切り上げている。なお、小型株を代表するラッセル2000は0.28%安の2244.07ポイントと小反落で引けた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。ヘルスケアや情報技術、コミュニケーションなどのセクターが買われた。半導体銘柄が軟調だったものの(SOX指数は1.13%安)、この日は一部の資金が大型IT株・グロース株に戻っている(前日までは景気敏感株・バリュー株が強い相場が続いていた)。特に目立ったニュースはないものの、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.08%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.00%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.04%高、顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が2.52%高と値を上げた。
 主要統計の改善や上振れは、(テーパリングを前倒しさせる)懸念材料とあまり受け止められていない。週間の新規失業保険申請件数が37万5000件(市場予想:約37万5000件)と3週連続で減少したほか、7月の生産者物価指数(PPI)はコア指数とともに前月比で1.0%上昇した(市場予想:約↑0.5%)。インフレ懸念で朝方は米株主要指数が0.3〜0.4%安で推移する場面もみられたが、その後は一部銘柄の押し目買いにシフトしている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース