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2022/01/14 11:00

スナップ10%安、ブローカーの格下げを嫌気 無料記事

 13日のNY株式市場では、カメラアプリ大手のスナップ(@SNAP/U)が前日比10.18%安の38.38ドルと急落して取引を終えた。ブローカーの格下げが嫌気されている。
 コーウェンは最新リポートで、投資判断を「アウトパフォーム」から「マーケットパフォーム」に引き下げ、目標株価を75→45ドル(↓40%)に下方修正した。
 今回の格下げは、IT大手アップル(@AAPL/U)がiPhone(iOS14.5)のプライバシー機能を強化したことがスナップの広告収入に打撃を与えることを懸念したもの。昨年4月に始まったこのプライバシーを巡る変更により、広告主がパーソナライズされた広告を配信し、ターゲティング広告のために広告に対する反応(インタラクション)を測定することがより困難になった。
 顧客調査でも芳しくない結果。コーウェンは21年12月、iOSの変更に対する評価のために米国の広告購入者54人を調査した際、「投資リターン率(ROI)の著しい低下」や「(広告の)貢献度や測定に関する課題」、「消費者を再ターゲットする能力の低下」など各種問題を挙げたという。現在はまだ対応策を探す初期段階にあるため、回答者のうち約45%が「同問題が最低12カ月間は続く」と予想しているほか、約30%が広告費の再配分を見込んだ(アンドロイドを手掛けるグーグルが最大の受益者になる見通し)。


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