3日のNY株式市場では、食品スーパー大手クローガー(@KR/U)が前日比11.61％高の55.10ドルと急伸し、終値ベースの上場来高値を更新して取引を終えた(ザラ場で一時55.50ドルまで上昇)。2022年度第4四半期業績の上振れなどが好感されている。
　この日発表された21年11月〜22年1月期業績は、売上高と調整後希薄化後EPS(非GAAP)が市場予想を上回った。ネット通販の売り上げが20年度同期比で2倍に拡大するなど好調に推移している。また、23年1月期の調整後EPSを3.75〜3.85ドルと予想。これも市場予想を上回る内容だ。
　会社側はカンファレンスコールで、インフレ高進の恩恵が及んでいると説明した。各種コストの上昇を受け、外食や宅配よりもスーパーなどで買って自宅で料理をする方が安く上がる状況が追い風となっている。食品に関しては、肉類と生鮮食品などの値上がりが目立つ。
　ただ経営陣は、米国内のインフレが今年下半期に緩和されるとの見通しを示している。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。