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2022/09/01 09:21

エヌビディアが引け後7%安、主力GPUの対中輸出でライセンス必要に 無料記事

 8月31日のNYアフターマーケットでは日本時間9時17分現在、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/UA)が終値比6.56%安の141.05ドルと急落している(通常取引では前日比2.42%安の150.94ドルと4日続落)。GPUの対中輸出について、新たな制限が課されたことがマイナス材料だ。
 エヌビディアは同日引け後、米証券当局への提出資料で「米国政府が8月26日、中国(香港含む)・ロシアへの特定製品の輸出に対し、新たなライセンス要件を課すことを弊社に通知した」と発表した。製品が中国軍によって転用・使用されるリスクを軽減するため。なお、エヌビディアはロシア顧客に製品を販売していない。
 対象製品は(機械学習を高速化するために設計された)主力GPUの「A100」や今年発表した「H100」、それらを組み込んだDGXなど他のシステム、それらと同等以上のピークパフォーマンスを出す将来の製品など。これらをサポート・開発するための技術輸出も対象としている。
 エヌビディアは8月24日引け後、第3四半期(8〜10月)の売上高を「59億ドル(±2%)」と予想していたが、その中にライセンス要件の対象となる恐れのある「中国向け販売約4億ドル」も含んでいた。エヌビディアは現在、中国顧客と協力し、代替製品の提案を行っているほか、代替できない場合にライセンス申請をする予定だが、米国政府が許可する保証はないという。中国顧客が代替製品を購入しない場合、米国政府が適時にライセンス付与しない場合、重要顧客のライセンスを拒否した場合は、同売上高が消える見通しだ。


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