エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)は8月23日から、スポーツ専門動画配信サービス「ESPN+」の月額を6.99→9.99ドル（↑43％）に引き上げる予定だ。CNBCなど複数の米現地メディアが15日付で伝えたもの。年間契約の料金も同様に、69.99→99.99ドル（↑43％）へ引き上げる。
　今回の値上げ幅は、2018年に「ESPN+」を立ち上げて以降で最大。20年8月に4.99→5.99ドル（↑20％）、21年7月に5.99→6.99ドル（↑17％）へ段階的に引き上げていた。
　値上げは、コンテンツ投資の増加を反映したもの。「ESPN+」ではサッカー、ホッケー、ゴルフなどを含む2万2000超のスポーツを生中継している。21年だけでも、NFL中継番組「マンデーナイト・フットボール」の8年契約（27億ドル）、スペインのプロサッカーリーグ「ラ・リーガ」の8年契約（14億ドル）、ナショナルホッケーリーグ(NHL)の7年契約（28億ドル）などで合意した。
　なお、ストリーミングサービスのバンドルサービス（Disney Bundle）価格は変更しない。月額13.99ドルの同サービスでは「Disney+」、広告付きの「Hulu」と「ESPN+」が見放題となっている。
　ディズニーのストリーミングサービスの有料会員数は今年3月末時点で計2億人を突破した。プラットフォーム別の有料会員数は、「Disney+」が前年同期比33％増の1億3770万人、「ESPN+」が同62％増の2230万人、「Hulu」が同10％増の4560万人に上っている。24年末までに「計2億3000万〜2億6000万人」を目指す。


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