13日のNY株式市場では、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が前日比7.06％安の368.39ドルと急落して取引を終えた。ブローカーの格下げが嫌気されている。
　BMOキャピタル・マーケッツは最新リポートで、アドビに対する投資判断を「アウトパフォーム」から「マーケットパフォーム」に引き下げた（目標株価は420→435ドルに上方修正）。2022年、23年の業績見通しを下方修正している。
　今回「様子見」の投資判断を下したのは、定番ツールのサブスクリプションサービス「クリエイティブ・クラウド(CC)」を巡る長期的な懸念に基づくもの。「8月に行ったCCに焦点を当てたユーザー調査では、4月の調査と比べて、回答者全体がCCからの移行に積極的であると回答した。特に若い従業員や5000人未満の組織で働く従業員は、CCの競合サービスを使う可能性が高いことも分かった」と説明している。
　問題は「価格」のようだ。ユーザーの43％（4月調査：34％）が向こう12カ月でアドビの競合サービスを使うことを検討する理由として「価格」を挙げているという。アドビが値上げするほど、他社サービスを使う意欲を高める恐れがあることを示唆した。


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