医薬品大手のメルク(@MRK/U)は22日、バイオ医薬品メーカーのアクセルロン・ファーマ(元のティッカーはXLRN)の買収手続きを完了したと発表した。今年最大のバイオ企業のM&A案件となっている。
　メルクは9月30日、同買収計画を発表済み。これまでの報道によると、アクセルロン1株当たり180ドルで買い取った（総額で約115億ドル）。主力の抗がん剤「Keytruda」が2020年代後半に特許切れになるため、その準備を進めている格好。アクセルロンが手がけている呼吸器系疾患や血液疾患の治療薬をパイプラインに加えた。
　市場から注目されているのは、アクセルロンが開発している肺動脈性高血圧症(PAH)治療薬のソタテルセプト(sotatercept)。第3相試験が進む同新薬候補について、メルクは2024〜25年に米国で発売することを目指している。


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