詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/08/01 10:02

6月個人消費支出(PCE)が1.1%増で上振れ、物価高騰は続く 無料記事

 米商務省経済分析局(BEA)は7月29日、今年6月の個人消費・所得統計(以下、金額は季節調整済み年率換算ベース)を発表し、個人消費支出(PCE)が前月比1.1%増の17兆1356億ドルに伸びたことを明らかにした。増加幅は市場予想(約1%増)を上回る。インフレ調整後の実質個人消費支出は0.1%増えた。
 一方、個人所得は0.6%増の21兆7427億ドルに拡大。増加幅は市場予想(0.5%増)を上回った。可処分所得(DPI)は0.7%増、インフレ調整後の実質可処分所得は0.3%減となっている。
 インフレ指標も上振れ。PCE物価指数(PCEデフレーター)が1.0%上昇したほか、変動の大きい食品・エネルギー品目を除いたコア物価指数(PCEコアデフレーター)は0.6%上昇した(市場予想はそれぞれ↑約0.9%、↑約0.5%)。前年同月比ではそれぞれ6.8%、4.8%ずつ上昇した(市場予想はそれぞれ↑約6.8%、↑約4.7%)。前者は1982年1月(↑6.9%)以来の上げ幅を記録した格好だ。
 個人消費は米国経済活動の約3分の2を占める重要指標。米連邦準備理事会(FRB)はコア物価指数をインフレ指標として重要視し、2%上昇を目標に掲げている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース