詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/08/01 10:52

2Q売上高の上振れでアマゾン10%高、3Qは2ケタ増収に加速へ 無料記事

 先週末7月29日のNY株式市場では、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が前日比10.36%高の134.95ドルと急伸して取引を終えた。足元業績の上振れなどが好感されている。
 前日引け後に発表した第2四半期(4〜6月)決算は、売上高が前年同期比7.21%増の1212億3400万ドルに伸びる一方、純損益が20億2800万ドルの赤字に転落するという結果で(前年同期は77億7800万ドルの黒字)、売上高が市場予想(約1195億2800万ドル)を上回った。3四半期連続で1ケタ増収が続いているものの、市場予想ほど減速していない格好だ。
 楽観的な業績ガイダンスもプラス材料。会社側は第3四半期(7〜9月)業績について、売上高を「1250億〜1300億ドル(前年同期実績:1108億1200万ドル)」、営業利益を「0〜35億ドル(同:48億5200万ドル)」と予想した。増収率が「約13〜17%」と2ケタに加速すると見込んでいる格好だ。
 CNBCによると、アマゾンの業績動向に対するブローカーの見方は総じて良好。例えばドイツ銀行は最新リポートで、「バイ」の投資判断を維持した上で、目標株価を155→175ドル(↑13%)に引き上げた。「テック業界で総じてマクロ絡みの収益変動がみられるなか、アマゾンは全体として非常にクリーンな決算だった」と分析。アマゾンを「マクロの嵐のなかの港」と位置づけ、今後数年の業績動向にもっと自信を持つべきだと推奨している。ゴールドマン・サックスも同様に「バイ」の投資判断を維持し、目標株価を170→175ドル(↑3%)に上方修正。7月プライムデーの堅調な結果や、経営陣が中核事業を巡る最終需要懸念を否定したことを踏まえ、下半期に力強い増収を記録すると期待した。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース