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2022/05/27 12:56

好決算で「1ドルショップ」銘柄が急伸、ダラー・ツリーは22%高 無料記事

 26日のNY株式市場では、米国版100円均一ショップ「Dollar Store(1ドル均一ショップ)」銘柄の上げが目立つ。ダラー・ツリー(@DLTR/U)が前日比21.87%高の162.80ドル、ダラー・ゼネラル(@DG/U)が13.71%高の222.13ドルとそろって急伸して取引を終えた。ウォルマート(@WMT/U)やターゲット(@TGT/U)の苦戦などで、インフレ高進による消費減退が警戒されていたものの、予想よりも良い業績と堅調なガイダンスを発表したことが刺激材料となっている。
 この日発表されたダラー・ツリーの第1四半期(2〜4月)決算は、7%増収・43%増益という結果で、純売上高(6.53%増の69億10万ドル)と希薄化後EPS(2.37ドル)がともに市場予想(それぞれ約67億6800万ドル、約2.01ドル)を上回った。全体の既存店売上高(恒常通貨ベース)は4.4%増えている(うち主力の「ダラー・ツリー」が11.2%増加)。「ダラー・ツリー」で商品価格を1.25ドルに引き上げたことが寄与している。好業績を踏まえ、会社側は23年1月期通期ガイダンスを上方修正。売上高を「277億6000万〜281億4000万ドル(従来予想:272億2000万〜278億5000万ドル)」、希薄化後EPSを「7.80〜8.20ドル(従来予想:7.60〜8.00ドル)」に引き上げた。
 同様に、ダラー・ゼネラルがこの日に発表した第1四半期(2〜4月)決算は、4%増収・18%減益という結果だったが、売上高と希薄化後EPSが市場予想を上回った。既存店売上高がほぼ横ばい(0.1%減)にとどまったが、会社側はガイダンスを一部上方修正。通期の予想業績に関し、増収率を約10%増→約10.0〜10.5%増、既存店売上高を約2.5%増→約3.0〜3.5%増に引き上げている(希薄化後EPSの予想は約12〜14%増で据え置き)。
 なお、ダラー・ツリーは現在、事業のテコ入れ中。昨年にアクティビスト(物言う株主)のマントル・リッジがダラー・ツリーの発行済み株式5%余りを取得した後、今年3月にはダラー・ゼネラルで経営トップを務めていたリック・ドレイリング氏を執行会長に迎えている。ドレイリング氏は小売業界で40年以上のキャリアを持ち、08〜15年にダラー・ゼネラルで会長兼CEOを務めていた人物だ。


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