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2022/05/11 13:36

1Q減収赤転でコインベース引け後16%安、ユーザー数と取引高が縮小 無料記事

 10日のNYアフターマーケットでは、米国仮想通貨取引所大手コインベース(@COIN/UA)が終値比15.67%安の61.55ドルと急落した(通常取引では前日比12.60%安の72.99ドルと大幅に4日続落して取引を終了)。足元の業績悪化や仮想通貨市況の低迷が嫌気されている。
 この日引け後に発表された第1四半期(1〜3月)決算は、売上高が前年同期比35.23%減の11億6643万ドルに落ち込むなか、純損益が4億2965万ドルの赤字に転落するという結果で(前年同期は7億7146万ドルの黒字)、売上高が市場予想(約14億8100万ドル)を大きく下回った。
 月間取引ユーザー数(MTU)は920万人にとどまり、昨年第4四半期(1140万人)から約2割減少(市場予想:約950万人)。取引高も3090億ドルと前期比で4割減っている(前年同期比ではそれぞれ50.81%増、7.76%減)。
 仮想通貨市況の低迷が逆風。例えばビットコインは年初来で3割超下落している。軟調な相場は第2四半期(4〜6月)も続いており、今週9日にはビットコイン価格が一時的に大台の3万ドルを割れる場面もあった(昨年11月の最高値からは50%超下落)。
 コスト増も重荷。第1四半期の総営業費用は前年同期比111.56%増の17億2089万ドルに膨らみ、上場以降で初めて売上高を上回った。テクノロジー・開発費が約3倍の5億7066万ドル、販売・マーケティング費が7割増の2億20万ドル、一般管理費が3.4倍の4億1357万ドルにかさんでいる。顧客や規制当局との関係を固めるため、顧客サポート、法務、コンプライアンス分野を強化しているほか、ビジネスサポート機能を拡充しているという。


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