在宅フィットネス企業のペロトン・インタラクティブ(@PTON/U)はこのほど、「Bike」と「Tred」製品について、1月31日から配送・セットアップ費用を請求する方針を発表した。それぞれ250ドル、350ドルずつ従来価格に上乗せし、「Bike」と「Tred」の実質販売価格をそれぞれ1495→1745ドル、2495→2845ドルに引き上げる。なお、新しい「Bike+」については、従来価格2495ドルのまま据え置く。この実質値上げ措置は、米国のほか、英国、ドイツ、オーストラリアでも実施する。
　同社は昨年8月に主力製品を値下げしたばかり。安価な「Bike」の販売価格を1895→1495ドル（↓21％）に引き下げていた。値下げは過去1年で2回目。20年9月に新製品「Bike+」を投入した際、従来製品「Bike」の価格を2245→1895ドル（↓16％）に修正している。
　足元では販売成長ペースが減速中。第1四半期（7〜9月）決算が6％増収・赤転になったと昨年11月に発表した際には、通期（21年7月〜22年6月）ガイダンスの下方修正に踏み切った。有料契約者数の予想を「335万〜345万人（従来予想：363万人）」、売上高の予想を「44億〜48億ドル（従来予想：約54億ドル）」に引き下げている。また、一部のアナリストは今年初、年末商戦の苦戦を予想し、通期ガイダンスがさらに下方修正される恐れがあると見込んでいる。


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