2022/03/11 13:25
米国は「不快なインフレ」にもう1年直面へ=イエレン財務長官
イエレン米財務長官は10日、CNBCの経済ニュース番組「Closing Bell」で物価動向に言及し、「(昨年に続き)非常に不快なほど高いインフレがもう1年やってくる可能性が高い」とコメントし、インフレの先行きに警鐘を鳴らした。数カ月前は「今後数カ月で物価上昇ペースが鈍化する」との楽観的な見通しを示していたが、スタンスを大きく変更した形だ。
このコメントは、2月の消費者物価指数(CPI)が発表されたすぐ後。同CPIは前年同月比で7.9%上昇し(市場予想:↑約7.9%)、1982年1月以来、約40年ぶりの高水準を記録している。
イエレン氏が予想を翻した原因は、ロシアによるウクライナ侵攻。「ロシア軍がウクライナで行っていることに絡む多くの不確実性がある。私はそれがインフレを悪化させていると思う。今年の下半期にどうなるかを細かく予測したくない」と述べた。
注目しているのは、ガソリン価格の高騰。イエレン氏の予想では、ロシア・ウクライナ紛争が米インフレ動向に与える証拠が3月のCPIでさらに見つかる見込みという。また、ロシアが産油国である点に加え、ウクライナ・ロシアが小麦の主要生産国である点も重要。イエレン氏は「食品価格に影響が出ている。それは脆弱な新興国にかなり深刻な影響を与える恐れがあると思う」と警戒感を示した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
このコメントは、2月の消費者物価指数(CPI)が発表されたすぐ後。同CPIは前年同月比で7.9%上昇し(市場予想:↑約7.9%)、1982年1月以来、約40年ぶりの高水準を記録している。
イエレン氏が予想を翻した原因は、ロシアによるウクライナ侵攻。「ロシア軍がウクライナで行っていることに絡む多くの不確実性がある。私はそれがインフレを悪化させていると思う。今年の下半期にどうなるかを細かく予測したくない」と述べた。
注目しているのは、ガソリン価格の高騰。イエレン氏の予想では、ロシア・ウクライナ紛争が米インフレ動向に与える証拠が3月のCPIでさらに見つかる見込みという。また、ロシアが産油国である点に加え、ウクライナ・ロシアが小麦の主要生産国である点も重要。イエレン氏は「食品価格に影響が出ている。それは脆弱な新興国にかなり深刻な影響を与える恐れがあると思う」と警戒感を示した。
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