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2022/01/24 09:23

ネットフリックス22%安、加入者数の成長鈍化を嫌気 無料記事

 先週末21日のNY株式市場では、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が前日比21.79%安の397.50ドルと急落して取引を終えた。加入者数の成長鈍化が嫌気されている。
 20日引け後に発表された第4四半期(10〜12月)決算は、16%増収・12%増益で上振れたものの、ストリーミング総契約者の純増数が828万人にとどまった。複数の米現地メディアによると、市場予想(約819万人)を上回ったが、昨年10月に会社側が予想した「850万人」を下回っている。ガイダンスも下振れ。会社側は22年第1四半期(1〜3月)の純増数を「250万人」と予想したものの、前年同期(398万人)を下回る水準で市場予想(約693万人)も大幅に下回っている。
 会社側はプレスリリースで競争が激しくなっている点に言及。「世界中のエンターテインメント企業が独自ストリーミングサービスを開発すれにつれ、競争が過去24カ月間で激化しただけだ。競争激化はわれわれの成長限界に影響を与える可能性があるものの、これら新ストリーミングサービスが始まった全ての国・地域でわれわれは成長を続けている」と述べた(以前は「アップルやディズニーなどは自社の成長に大きな影響を与えない」と主張していたが、影響があることを認めた形)。
 成長鈍化傾向を受け、一部ブローカーの間では目標株価引き下げの動きが相次いだ。例えばウェドブッシュは最新リポートで、「アンダーパフォーム」の投資判断と342ドルの目標株価を設定。「(収益の大部分を生み出している)米国とカナダの新規加入者数が天井に達したようだ。将来的な加入者数の増加は、主に(サブスク価格の安い)アジア太平洋・南米などで得ることになる」と悲観的な見方を示している。このほか、マッコーリーも投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」、目標株価を615→395ドル(↓36%)に引き下げた。


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