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2022/03/02 10:49

アンバレラ31%安、供給網リスクの再燃を嫌気 無料記事

 1日のNY株式市場では、動画処理半導体大手のアンバレラ(@AMBA/U)が前日比31.30%安の95.98ドルと急落して取引を終えた。ガイダンスの低調さやサプライチェーン問題の再燃などが嫌気されている。
 前日引け後に発表された第4四半期(21年11月〜22年1月)業績は、45%増収・赤字縮小という結果でやや上振れたものの、ガイダンスの下振れが嫌気された。会社側は第1四半期(2〜4月)の業績動向について、売上高を「8850万〜9150万ドル」と予想したが、中間値ベースで市場予想(約9900万ドル)を下回った。また、調整後の粗利益率(非GAAP)を「63.0〜64.0%」に見込んだが、こちらも第4四半期実績(64.8%)から低下することを示唆した格好だ。
 フェルミ・ワン最高経営責任者(CEO)は堅調な需要を指摘する一方、「われわれは地政学的リスク(ウクライナ危機)、公衆衛生リスク(コロナ禍)、サプライチェーンの持続的な問題など複数の逆風に直面し続けている」とコメントした。この傾向は、向こう数四半期続く見通し。カンファレンスコールでは、「2月にサムスンから14nmチップの供給が制限されると通知があった。現時点では第2四半期にビデオ処理製品関連で約500万ドルの悪影響があると見込んでいる」と指摘したほか、「他のサプライヤーから部品の納品が大幅に遅れているため、顧客の一部がアンバレラ製品の出荷を延期することを選択する場合がある」と言及した。


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