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2022/07/20 11:05

ネットフリックス、「有料共有サービス」は23年の導入目指す 無料記事

 ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)は19日、引け後に発表した第2四半期(4〜6月)決算資料で「有料共有サービス」を2023年に導入することを目指す方針を示した。「アカウント共有(パスワード共有)」を取り締まる計画に絡み、「有料会員とビジネスにとって有用な、使いやすい有料共有サービスを見つけるため、南米市場で2種類のアプローチを始めた」と説明。「南米市場で初期に学んだこと、消費者を有料共有サービスに移行させる能力に勇気づけられている」と述べている。
 同日付の別のプレスリリースによると、ネットフリックスはすでに今年3月、チリ、コスタリカ、ペルーで「メンバーの追加(add extra member)」機能を導入した。また来月(8月)から、アルゼンチン、ドミニカ共和国、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスで「世帯を追加(add a home)」機能を導入する予定だ。
 ネットフリックスは今年4月、「アカウント共有」に対する取り締まりを世界的に強化する方針を示していた。知り合い世帯のアカウントを使って料金を支払わずに視聴している世帯が「1億件以上(うち北米市場で3000万件以上)」に上っている可能性があると推定。同社サービスを広めるのに役立つため、これまで意図的に外出先での共有を認めてきたが、競争激化で成長が鈍化するなかで方針を転換するという。会社側は「アカウント共有する多数世帯を含めると、われわれの比較的高い浸透率は、競争激化と相まって成長の逆風となっている」とコメント。コロナ禍による2020年の急成長で覆い隠されていた成長阻害要因の一つだと指摘している。


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