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2022/04/06 10:17

3月のISMサービス業景況感指数が58.3に上昇、市場予想は下回る 無料記事

 米サプライマネジメント協会(ISM)は5日、3月の米サービス業景況感指数(Services PMI、旧:非製造業景況感指数)を発表し、前月(56.5)を1.8ポイント上回る58.3に上昇したことを明らかにした。市場予想(約58.5)はやや下回るが、4カ月ぶりに上昇した形。景況判断の分かれ目となる50は22カ月連続で超えた。
 主要個別指標は総じて上向き。「事業活動・生産」が55.5(↑0.4ポイント)、「新規受注」が60.1(↑4.0ポイント)、「雇用」が54.0(↑5.5ポイント)に上昇した。「サプライヤー納期」も63.4(↓2.8ポイント)にやや改善している。
 なお、インフレ高進で注目されている「(仕入れ)価格」は83.8(↑0.7)と高止まり。2021年12月(83.9)に次ぐ過去2番目に高い水準を記録した。サプライチェーン問題の継続、物価高の影響を受け続けていることを示している。コロナ禍に絡む制限の緩和で労働力不足が緩和傾向にある一方、ロシア・ウクライナ紛争など地政学的リスクによる燃料コスト増などの面で不確実性が増しているという。
 毎月第3営業日に発表される米サービス業景況感指数は、「非製造業における景気動向の先行指標」とされる重要指標。50が景気拡大・縮小の分岐点となっている。全国に点在するサービス会社の購買担当幹部が回答したアンケート調査を通じて作成された「事業活動・生産」「新規受注」「雇用」「サプライヤー納期(50以上で供給の遅延、50未満で供給が早いことを意味する)」の4つの個別指標(季節調整済み)に基づいて組成されている。


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