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2022/04/12 10:10

マスク氏がツイッター取締役に就任せず、敵対的買収の観測も 無料記事

 ソーシャルメディア大手のツイッター(@TWTR/U)について、先週5日に大口出資を発表したテスラ創業者のイーロン・マスク氏がツイッターの取締役になることを撤回したことが11日にわかった。マスク氏の意向は現時点ではっきりしないが、同日付CNBCが複数アナリストの見解を引用して伝えたところによると、マスク氏はツイッターに対する出資比率を引き上げ、最終的に経営権を得るよう試みる可能性があるという。
 例えば調査会社のゴードン・ハスケットは「すでに出資比率9%を持ち、残り91%を買うことができる予測不可能な投資家にツイッターは対応しなければならなくなった」と指摘した。ツイッターのパラグ・アグラワル最高経営責任者(CEO)が10日、マスク氏が取締役に就任しないことを投稿した際、あわせて「今後は気が散ることがあるが(There will be distractions ahead)」と従業員に警告したことも不安視している。
 ウェドブッシュ証券も同様の意見。「明らかにフレンドリーでない状況になっている」と述べた上で、「取締役会の隅でマスク氏が取締役候補にYesやNoを言う代わりに、今後は彼がより敵対的な行動に出るかどうかをみることになると思う」と予想した。キーバンクも「マスク氏の優先事項は不明だが、彼のツイートが注目を集め、株価のボラティリティを高める可能性はある」と指摘し、株価の予測不可能な状態が続くと見込んだ。
 一方、少数だが逆の意見もある。ループ・ベンチャーズの幹部はCNBCの番組で「話の大部分は終わりだ」とコメント。マスク氏が買収するつもりなら即座にそうすることが賢明と指摘した上で、「マスク氏にとって、ツイッターの買収は彼自身の時間をそれほど多く使いたいものではないと思う」との見解を示した。


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