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2022/06/09 09:17

インテル5%安、経営幹部のネガティブコメントを嫌気 無料記事

 8日のNY株式市場では、半導体大手のインテル(@INTC/U)が前日比5.28%安の41.23ドルと急落して取引を終えた。経営陣のネガティブコメントが嫌気されている。
 同社のデイビッド・ジンスナー最高財務責任者(CFO)兼副社長は7日、バンクオブアメリカ主催のテクノロジーカンファレンスで、「マクロ面でより弱くなっている。皆と同様、半導体業界だけでなく全ての人に影響がある」との見解を示したほか、「一カ月前よりかなり『騒音』が多い」と経営環境が安定していない点を指摘した。足元では3つの逆風(顧客が製品構築に必要な部品を入手できないことによる需要減、顧客在庫レベルの低減見通し、中国の都市封鎖が予想より長期化したことによる供給混乱)に苦戦していることに言及している。長期的には楽観しつつも、「皆と同様、われわれも近いうちに荒波に向かうことになる。必要なことは、いわゆる頭を下げてビジネスを推進し、計画を実行し、より良い結果をもたらすことだ」とコメントした。
 ブローカーの間では様子見・弱気の姿勢が目立つ。例えばシティグループは最新リポートで、「ベアケースシナリオが予想より早く形成されつつある」と指摘。ジンスナー氏のコメントなどを踏まえ、「ニュートラル」の投資判断と45ドルの目標株価を継続する一方、第2四半期(4〜6月)決算に絡む業績警告や下振れなどを警戒した。
 インテル株の急落を受け、8日は他の半導体銘柄も連れ安。アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が3.21%安、テキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が2.64%安、マイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.05%安と値を下げた。


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