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2022/01/26 09:27

4Q上振れでIBMが6%高、6%増収は約10年ぶり高水準 無料記事

 25日のNY株式市場では、老舗ITグループのアイ ビ− エム(@IBM/U)が前日比5.65%高の136.10ドルと急反発で取引を終えた。足元業績の上振れなどが好感されている。
 前日引け後に発表した第4四半期(10〜12月)決算は、売上高が6.45%増の166億9500万ドルに上向くなか、純利益が同71.97%増の23億3200万ドルに拡大するという結果で、売上高、継続事業の調整後・希薄化後EPS(非GAAP、3.35ドル)ともに市場予想(それぞれ約159億9800万ドル、約3.23ドル)を上回った。6%超の増収率は、2011年第3四半期以来の高い伸びだ。
 部門別の売上高は、主力のソフトウエア(旧クラウド&コグニティブ・ソフトウエア)が8.2%増の72億7300万ドル、コンサルティング(旧グローバル・ビジネス・サービス)が13.1%増の47億4600万ドルに伸びている。ソフトウエア部門のうち、ハイブリッドクラウド事業については22%の増収を記録した。
 なお、IBMは昨年11月にITインフラの運用・保守などを手がける部門(キリンドル、@KD/U)を分離上場させた後、部門構成を合理化している。第3四半期時点で売上高46億ドルを得ていたキリンドルは、4000件超の顧客、約9万人の従業員を擁している。
 会社側は22年の増収率について、「一ケタ台の半ば」を目指す方針を改めて示した。フリーキャッシュフローは「100億〜105億ドル」に上る見込みという。


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