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2022/01/26 10:17

掘削需要拡大でハリバートン7%高、4Q黒字幅は7年ぶり大きさ 無料記事

 25日のNY株式市場では、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が前日比7.00%高の30.59ドルと大幅続伸で取引を終えた。足元の好業績を受け、2019年4月以来の高値を切り上げている。
 前日発表された第4四半期(10〜12月)決算は、売上高が前年同期比32.12%増の42億7700万ドルに伸びるなか、純損益が8億2400万ドルの黒字に転換するという結果(前年同期は2億3500万ドルの赤字)。売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP、2倍の0.36ドル)ともに市場予想(それぞれ約40億8800万ドル、約0.34ドル)を上回る。四半期ベースの黒字幅としては7年ぶりの大きさだった。
 原油高で掘削需要が拡大していることが追い風。部門別の売上高は、坑井仕上げ・生産が30.16%増の23億5600万ドル、掘削・評価が34.61%増の19億2100万ドルに拡大している。
 好決算を背景に、14年以降で初めての増配を発表。1株当たりの四半期配当を0.045ドル→0.12ドルに引き上げる方針を明らかにした(同社の四半期配当は、20年5月にコロナ禍による業績低迷で引き下げられている)。
 ジェフ・ミラー最高経営責任者(CEO)は「複数年にわたる上昇サイクルが加速していることに興奮している。マクロ環境に引き続き支えられ、海外事業と北米事業は同時に成長し続けると予想している」とコメント。決算発表後のカンファレンスコールでも「長い間見なかった勢いだ」と述べている。人材、輸送トラック、原材料供給などがひっ迫していることもあり、22年の設備投資額は25%超の増加を予想した。ただ、コスト増を顧客に転嫁できるため、フラッキング(水圧破砕)サービス価格が30%伸びると見込んだ。


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