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2022/07/12 09:47

マカオの都市封鎖でカジノ銘柄が急落、ラスベガス・サンズは6%安 無料記事

 週明け11日のNY株式市場では、マカオの事実上の都市封鎖(ロックダウン)を受け、カジノ銘柄の急落が目立つ。ラスベガス・サンズ(@LVS/U)が前営業日比6.31%安の32.21ドル、ウィンリゾーツ(@WYNN/U)が6.46%安の52.81ドルで取引を終えた。
 マカオ政府は9日、カジノを含むほぼ全ての商業・工業施設を一時閉鎖すると発表した。期間は11〜18日の1週間。10日付香港紙・明報など複数メディアによると、新型コロナウイルスの感染拡大に落ち着きが見られない中、厳格な措置による封じ込めを図る考えだ。カジノの一斉閉鎖は2020年2月(15日間)以来、2年以上ぶりとなる。
 スーパーマーケットや薬局など、必要不可欠な施設は営業継続が認められる。マカオでは6月23日の時点で映画館やバー、ジムなどが閉鎖されたほか、クラスター発生により澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)の旗艦カジノホテル「新葡京(グランドリスボア)」が局地ロックダウンの対象となっていた。
 マカオでは6月中旬、約8カ月ぶりに域内感染者が確認され、その後も感染者が増えている。当局の発表によると、6月18日〜7月9日までの陽性確定者は1374人に達した。
 なお、マカオ政府の発表によると、今年6月の域内カジノ売上高は前年同月比62.1%減の24億7700万パタカ(約416億円)に縮小した。マイナス成長は3カ月連続で、売上高は20年9月(22億1100万パタカ)以来の低水準にとどまっている。多くのカジノでは、過去3週間にわたって事実上閉鎖されていた。1〜6月の累計では、前年同期比46.4%減の262億7000万パタカに落ち込んでいる。ブローカーによると、今回の件で7月(もしくは8月も)のカジノ売上高も苦戦することになり、回復トレンドが第3四半期末か第4四半期まで起こらない恐れが出てきたようだ。


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