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2022/08/16 08:42

米国株大引け概況(詳報): 続伸、大型ハイテク株が強含み 無料記事

 週明け15日のNY株式市場は、薄商いのなか、大型ハイテク株を中心に上昇基調を継続する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比151.39ドル(0.45%)高の3万3912.44ドルと4日続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が80.86ポイント(0.62%)高の1万3128.05ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も買われ、16.99ポイント(0.40%)高の4297.14ポイントと続伸している。出来高は平均よりかなり少なかった。
 世界経済の成長減速懸念で小安く寄り付いたものの、インフレピークアウトの期待を背景とした前週までのポジティブな勢いが続いた格好。この日発表された中国の7月主要統計(小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資など)は軒並み下振れ、米国内でも8月のNY連銀製造業指数がマイナス31.3(市場予想:約5)と急落し、建設業者の信頼感を示す8月NAHB住宅市場指数が49(市場予想:約54)と50割れを示した。こうした中、WTI原油先物が1バレル89.41ドル(↓約3%)と90ドル台を割れたが、投資家心理を反映するVIX指数(恐怖指数)は19.95(↑0.42)と20割れが継続。債券高で米2年債利回りと米10年債利回りがそれぞれ3.18%(↓0.06ポイント)、2.79%(↓0.04ポイント)と下がるなか、株式を買い進む動きが続いた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。大型ハイテク株が含まれる情報技術、一般消費財、コミュニケーションが強含んだほか、ディフェンシブな生活必需品、公益などのセクターも上向いている。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.10%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.63%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.73%高、メディア大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が2.21%高と値を上げた。
 一方、エネルギー、素材は弱含み。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ1.79%、1.90%ずつ下落した。


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