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2021/11/25 11:06

4Q上振れでHPインク10%高、PCなどのオフィス需要が好調 無料記事

 24日のNY株式市場では、PC・プリンター大手のHPインク(@HPQ/U)が前日比10.10%高の35.44ドルと急伸して取引を終えた。足元業績が上振れたことを背景に過去最高値(2021年5月10日:36.00ドル)に迫っている。
 前日引け後に発表した第4四半期(8〜10月)決算は、売上高が前年同期比9.28%増の166億7500万ドルに上向く中、(訴訟関連の一時利益の計上もあり)純利益が同4.63倍の30億9900万ドルに膨らむという結果で、売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP、51.61%増の0.94ドル)ともに市場予想(それぞれ約154億2900万ドル、約0.88ドル)を上回った。
 主力のパーソナルシステム(PC販売)部門は、売上高が13.06%増の117億9500万ドルに拡大した(PC販売台数は9%減)。消費者向けが3%減ったものの、注力した企業向けが25%増えたことが寄与している。一方、プリンティング部門の売上高は、1%増の48億7900万ドルとほぼ横ばい。こちらも消費者向けが6%減ったが、企業向けが19%増加した。
 エンリケ・ロレス最高経営責任者(CEO)はCNBCの番組で「(コロナ禍がひと段落して)オフィス活動が再開するにつれ、企業は従業員周りの投資を行っている。これが非常に強いPC需要を生み続ける」と楽観的な発言をした。その上で「供給上の制約がある環境下で事業運営を行っているため、マージンが良い企業向けの販売を優先している」と説明している。


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