2021/12/10 12:29
中国企業も「固体電池」開発レース、注目はNIO蔚来
安全性の高い次世代の動力源として、中国企業も「固体電池」の研究・開発を加速している。中国科学院の欧陽明高・院士(兼中国電気自動車百人会副理事長)によると、固体電池のバッテリーセル重量エネルギー密度に関し、2025年ごろに液体電解質を用いた場合を超える見通し。密度は300ワット時(Wh)/キログラム(kg)まで高まると想定された。第一世代の固体電池は、2025〜30年にかけて大規模な普及期が到来するという。中国証券報が9日付で伝えた。
固定電池の魅力は、高安全性、高エネルギー密度、長寿命、小体積など多数の分野にわたる。同氏によると、30年以降には、新型の正・負極材が誕生する見込み。バッテリーセルの重量エネルギー密度は、さらに500Wh/kgまで性能が向上すると予測されているという。
正極材大手の北京当昇材料科技 (300073/SZ) は今月7日、北京衛藍新能源科技有限公司と戦略提携を組むと発表した。固体リチウム電池の量産に向けて、2022〜25年にかけてリチウム電池素材2万5000トン以上を調達すると説明。ニッケル素材、マグネシウムリチウム素材、コバルト酸リチウム素材、リン酸マグネシウム鉄リチウム素材など、広範な分野で先端技術の研究・開発に取り組むと補足した。
一方、動力電池世界大手の寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)は、硫化物固体電池の開発に乗り出すと16年かに宣言。今年1月19日、固体電池に関する特許2件を公開した。合肥国軒高科動力能源(国軒高科:002074/SZ)は固体電池とその電解質の開発に進出すると17年に報告。19年に半固体電池の試験生産ラインを立ち上げた。
第1世代固体電池の開発に向けて、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:002460/SZ、1772/HK)は試験生産ラインを19年に設けている。同社は20年、東風汽車集団と固体電池を東風汽車「E70モデル」搭載することで合意済み。今年7月時点の電池性能は、重量エネルギー密度350Wh/kg、サイクル寿命400回近くに上るという。
リチウムセラミックバッテリー(LCB)技術を擁する台湾の電池輝能科技股フン(ProLogium Technology)は、19年に蔚来汽車(ニーオ:@NIO/U)と業務提携した。MAB (MultiAxis Bipolar Pack)全固体電池パックを提供する。
国金証券によると、蔚来汽車は半固体電池の利用ピッチを加速する予定だ。向こう1〜2年をめどに、航続距離1000キロメートル級の高性能電気自動車を生産する見通しだ。次に全固体電池の搭載に駒を進めるとみられるという。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
固定電池の魅力は、高安全性、高エネルギー密度、長寿命、小体積など多数の分野にわたる。同氏によると、30年以降には、新型の正・負極材が誕生する見込み。バッテリーセルの重量エネルギー密度は、さらに500Wh/kgまで性能が向上すると予測されているという。
正極材大手の北京当昇材料科技 (300073/SZ) は今月7日、北京衛藍新能源科技有限公司と戦略提携を組むと発表した。固体リチウム電池の量産に向けて、2022〜25年にかけてリチウム電池素材2万5000トン以上を調達すると説明。ニッケル素材、マグネシウムリチウム素材、コバルト酸リチウム素材、リン酸マグネシウム鉄リチウム素材など、広範な分野で先端技術の研究・開発に取り組むと補足した。
一方、動力電池世界大手の寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)は、硫化物固体電池の開発に乗り出すと16年かに宣言。今年1月19日、固体電池に関する特許2件を公開した。合肥国軒高科動力能源(国軒高科:002074/SZ)は固体電池とその電解質の開発に進出すると17年に報告。19年に半固体電池の試験生産ラインを立ち上げた。
第1世代固体電池の開発に向けて、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:002460/SZ、1772/HK)は試験生産ラインを19年に設けている。同社は20年、東風汽車集団と固体電池を東風汽車「E70モデル」搭載することで合意済み。今年7月時点の電池性能は、重量エネルギー密度350Wh/kg、サイクル寿命400回近くに上るという。
リチウムセラミックバッテリー(LCB)技術を擁する台湾の電池輝能科技股フン(ProLogium Technology)は、19年に蔚来汽車(ニーオ:@NIO/U)と業務提携した。MAB (MultiAxis Bipolar Pack)全固体電池パックを提供する。
国金証券によると、蔚来汽車は半固体電池の利用ピッチを加速する予定だ。向こう1〜2年をめどに、航続距離1000キロメートル級の高性能電気自動車を生産する見通しだ。次に全固体電池の搭載に駒を進めるとみられるという。
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