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2022/01/07 10:13

アークETFは昨年2月高値からほぼ半値、「アーク銘柄」の低迷続く 無料記事

 6日のNY株式市場では、キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメントの旗艦アクティブETF、アーク・イノベーションETF(@ARKK/U)が前日比0.63%安の85.58ドルと3日続落して取引を終えた(4日に4.43%安、5日に7.08%安と売り込まれ、6日の場中でも一時4.02%安の82.65ドルまで下落)。金融当局の「タカ派」スタンスで長期金利が上昇するなか、グロース株(成長株)が特に打撃を受けている格好。「破壊的イノベーション」に焦点を当てた成長株への集中投資で昨年に人気化した同ファンドは、2021年2月の最高値(159.70ドル)から累計で約46%下げている(6日の安値時点では約48%安)。
 投資先の「アーク銘柄」は総じて軟調。組み入れ銘柄別では、電気自動車(EV)大手テスラ(@TSLA/U)が前日比2.15%安、遠隔診療プラットフォームを手掛けるテラドック・ヘルス(@TDOC/U)が3.04%安、動画ストリーミング端末大手のロク(@ROKU/U)が1.46%安、ゲーム開発用ソフトウェアのユニティ・ソフトウェア(@U/U)が1.04%安で引けた(5日はそれぞれ5.34%安、7.81%安、11.72%安、6.72%安と総じて急落)。6日付のCNBCによると、構成43銘柄のうち36銘柄は52週高値から4割以上の下落を強いられている。
 アーク・イノベーションETFのこのところの下げは、コロナ禍で2020年3月に被った下落幅より大きくなった。当時は高値(20年2月19日:60.73ドル)から安値(20年3月18日:33.00ドル)まで46%弱の下落を記録していた(その後、21年2月までの1年弱でほぼ5倍の上昇)。
 ただ、ウッド氏は強気のスタンスを変えていない。「自信のある銘柄を低価格で購入している」と述べ、これらの銘柄が「今後5年間で4倍になる」と主張している。今週はドラフト・キングス(@DKNG/U)、ブロック(@SQ/U)、ロブロックス(@RBLX/U)などを購入したという。


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