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2022/09/13 10:02

ブリストル・マイヤーズ3%高、乾癬治療の新薬承認を好感 無料記事

 週明け12日のNY株式市場では、バイオ医薬品大手のブリストル・マイヤーズ スクイブ(@BMY/U)が前日比3.14%高の72.36ドルと続伸して取引を終えた(場中では一時8.25%高の75.95ドルまで上昇)。新薬が当局に承認されたことが好感されている。
 同社はこの日、「中度〜重度」の尋常性乾癬(かんせん)の成人向け経口治療薬「Sotyktu(deucravacitinib)」について、米食品医薬品局(FDA)が新薬として承認したと発表した(米国で9月から発売する予定)。治験では、「Sotyktu」を1日1回投与したところ、プラセボ(偽薬)のケースや既存薬「Otezla」を1日2回投与したケースより優れた有効性を示している。
 市場にとってサプライズだったのは、チロシンキナーゼ2(TYK2)阻害剤である「Sotyktu」のラベルにいわゆる「ブラックボックス・ワーニング(警告)」を要求しないとの決定をFDAが下したこと。当局側が重大な安全性リスクを見込んでいないことを示している。ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤との類似性が安全面での警戒感につながっていた。なおプレスリリースでは、「Sotyktu」がTYK2阻害剤であり、他の強力な免疫抑制剤との併用が推奨されていないことが補足されている。
 一方、別の経口乾癬治療薬「Otezla」を手掛けるアムジェン(@AMGN/U)にとっては悪いニュース。12日には前営業日比4.07%安の237.62ドルと急落した。
 なお、現地メディアによると、「Sotyktu」の定価は年間で約7万5000ドル(1カ月当たり約6200ドル)。年間で約5万2000ドル(1カ月当たり約4300ドル)の「Otezla」より高いという。


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