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2022/02/04 12:23

アマゾン引け後14%高、広告の好調や会費の値上げなどが支援材料 無料記事

 3日のNYアフターマーケットでは、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/UA)が終値比14.16%高の3170.00ドルと急反発した(通常取引では前日比7.81%安の2776.91ドルと急落)。足元業績はあまり良い内容ではなかったが、複数の支援材料が注目された格好だ。
 引け後に発表された第4四半期(10〜12月)決算は、売上高が前年同期比9.44%増の1374億1200万ドルに上向くなか、純利益が同98.32%増の143億2300万ドルに膨らむという結果だが、売上高は市場予想(約1378億2400万ドル)にやや届かず、増収率が2017年以来で初めて1ケタにとどまった(なお、大幅増益はEV大手リビアンの評価益によるもの)。また、会社側は第1四半期(1〜3月)業績について、売上高を「1120億〜1170億ドル」、営業利益を「30億〜60億ドル」と予想したものの、同売上高予想が市場予想(約1200億ドル)を下回っている。
 CNBCによると、売上高実績や売上高ガイダンスの下振れにもかかわらず、引け後の株価が急伸したことは、アマゾンの成長回復に投資家が自信を持ったため。プラス材料の1つ目は、アマゾンが初めて開示した広告事業の業績が急成長を続けていたこと(以前は「その他」の事業に含めていた)。広告収入は32%増の97億1600万ドルに伸び、グーグル(第4四半期広告収入:612億ドル)、フェイスブック(同:326億ドル)に次ぐ広告大手に浮上している。
 プラス材料の2つ目は、米国でプライム会員費を4年ぶりに引き上げたこと。会員特典の拡大や人件費・輸送費の増加をカバーするため、年会費を119→139ドル(↑17%)、月会費を12.99→14.99ドル(↑15%)に修正した。この価格変更は、2月18日に新規会員、3月25日以降に既存会員に適用される。
 プラス材料の3つ目は、クラウド事業の好調。パブリック・クラウドサービスのAWS部門は、売上高が40%増の177億8000万ドルに伸び、市場予想(約173億7000万ドル)を上回った。


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