コンピューター・ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)は14日、通信機器メーカーのアカシア・コミュニケーションズ(@ACIA/U)の買収計画を修正し、「約45億ドルで買収することで合意した」と発表した。アカシア株を1株当たり現金115ドルで買い取る。同価格は13日終値（86.45ドル）を約33％上回る水準。アカシア株主の承認などの条件を満たした上で、2021年3月末をめどに買収手続きの完了を目指す。
　従来の買収価格から6割超引き上げた格好だ。シスコは19年7月、アカシアを約26億ドル（1株当たり70ドル）で買収することで合意していたものの、アカシアが今月8日に同計画の終了を宣言。「中国当局から承認を得られず、期限としていた21年1月8日までに手続きが完了しなかったため、同契約を終了する」と主張していた。これに対し、シスコは「中国当局の承認を含め、買収を完了させる条件全てを満たした」との確認をデラウェア州の裁判所に求めている。
　こうした動きについて、アナリストは「アカシアが取引条件を引き上げようとしているだけ」と推測していた。
　14日のNY株式市場では、シスコが前日比0.46％安の45.15ドルと下落する一方、アカシアが31.45％高の113.64ドルと急騰して取引を終えた。


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