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2022/07/21 11:03

マカオ系のカジノ2銘柄が約4%高、週末23日に営業再開へ 無料記事

 20日のNY株式市場では、マカオ系カジノ銘柄のラスベガス・サンズ(@LVS/U)とウィンリゾーツ(@WYNN/U)がそれぞれ前日比4.36%高の37.08ドル、3.94%高の61.92ドルとそろって大幅続伸で取引を終えた(それぞれ5日続伸、4日続伸)。「今週末からカジノの運営が段階的に再開する」との見通しが好感されている。
 マカオ政府は20日、新型コロナウイルス対策として一時閉鎖していた商業・工業施設について、23日午前0時から限定的な営業再開を認める方針を表明した。衛生局の羅奕龍・局長によると、感染対策の徹底や出勤制限などを実施した上で、カジノ施設も営業再開が可能となる。出勤制限については、スタッフの50%以上が同一時間に勤務しないよう手配する必要があるとした。香港経済日報など複数メディアが伝えた。
 政府の説明によると、マカオは23日から「ゼロコロナ」をより確実なものとするための最終段階「コンソリデーション期」へと移行。期間は1週間(30日午前0時まで)で、前述の措置を含めて防疫対策を緩和する形だ。ただ、映画館やバーなど、感染リスクの高い場所は引き続き閉鎖される。
 マカオでは今月11日から、カジノを含むほぼ全ての商業・工業施設が一時閉鎖されている。カジノの一斉閉鎖はコロナ流行直後の2020年2月(15日間)以来だ。アナリストの間では、今回の一時閉鎖(12日間)によって7月の域内カジノ売上高が過去最低水準まで減少するとの見方が示されている状況。一部では1億〜2億パタカまで落ち込むとの予測も出ている。
 なお、今年6月の域内カジノ売上高は前年同月比62.1%減の24億7700万パタカ(約420億円)。1〜6月の累計では、前年同期比46.4%減の262億7000万パタカで推移している。


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