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2023/05/26 10:23

エヌビディア急騰で半導体銘柄が連れ高、インテルは逆行安 無料記事

 25日のNY株式市場では、GPU大手エヌビディア(@NVDA/U)の急騰を受け、他の半導体銘柄も連れ高した。代表的な銘柄では、パワー半導体を手掛けるモノリシック・パワー・システムズ(@MPWR/U)が前日比17.46%高、ファウンドリ世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW、@TSM/U)が12.00%高、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が11.16%高、半導体開発ソフト大手のケイデンス・デザイン・システムズ(@CDNS/U)が10.22%高、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が7.18%高などと値を上げている。主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は6.81%高の3336.72ポイントと急上昇し、昨年4月以来の高水準を回復した。
 人工知能(AI)チャットボット「ChatGPT」の人気化による需要増がエヌビディアの好業績に影響しているため、市場ではAI絡みの銘柄選別が始まっている。複数の米現地メディアによると、エヌビディア製GPUを受託生産するTSMC、エヌビディアと同じくAI学習用チップを手掛ける競合のAMDなども、このブームの恩恵を受けるとみられている。また、ブローカーのニーダムによると、モノリシック・パワーはエヌビディアのAI向けGPU「H100」で電源管理ソリューションを提供しているという。
 一方、エヌビディアやAMDに出遅れているとされる半導体大手のインテル(@INTC/U)は5.52%安と急落した。生成AIの登場で、データセンターの予算が(インテルが強みを持つ)CPUからGPUに移ることが警戒されている。エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は電話会議で、「世界中のデータセンターを再構築する信じられないほどの注文が来ている。つまり、世界の(既存の)データセンターを基本的に再利用し、アクセラレーテッド・コンピューティングとして再構築する10年間の移行期の始まりを目の当たりにしているのだと思う」と指摘。従来型データセンターから構成が劇的に変化し、SmartNIC、スマートスイッチ、GPUでコンピューティング処理を加速し、ワークロードが主に生成AIになると期待した。


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