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2023/03/28 08:52

米国株大引け概況(詳報): ダウ3日続伸、ナスダックは反落 無料記事

 週明け27日のNY株式市場は、ハイテク株が弱含む半面、金融株を中心に景気敏感セクターが買われる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比194.55ドル(0.60%)高の3万2432.08ドルと3日続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が55.12ポイント(0.47%)安の1万1768.84ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は小幅に3日続伸し、6.54ポイント(0.16%)高の3977.53ポイントで引けている。
 銀行システム不安の後退が相場の追い風。破綻した米地銀大手シリコンバレーバンク(SVB)を同業のファースト・シチズンズ・バンクシェアーズ(@FCNCA/U)が買収することが決まったほか、「米当局が銀行向けの緊急融資プログラムの拡大を検討しているもよう」と報じられた。「米地銀の取り付け騒ぎが拡大する」との懸念が大きく和らいでいる形だ。リスク回避でこのところ買われていた米国債が売られ、2年債利回りが4.00%(前営業日比↑0.23ポイント)、10年債利回りが3.53%(↑0.15ポイント)に上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。エネルギーや金融、資本財、素材など景気動向に敏感なセクターが買われた。金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が2.87%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が4.97%高、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が2.19%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.54%高と上昇している。地銀への買いも目立ち、前述したファースト・シチズンズが53.74%高と急騰したほか、ファースト・リパブリック・バンク(@FRC/U)が11.81%高、キーコープ(@KEY/U)が5.31%高と値を上げた。
 一方、大型ハイテク株を含むコミュニケーション、情報技術など3業種は逆行安。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.49%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.93%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.83%安と値を下げた。


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